症例 腕のしびれ、痛み
主訴:右上肢のしびれ、痛み
初診日:2022年2月中旬
59歳の女性。主婦。
3年前の7,8月頃に症状が発現。
右上肢の小指側のしびれ、ピリピリとした痛み、力が入らない感じがある。
病院にいくも、脳神経も首も年相応で、症状の原因が見当たらないとのこと。
痛み止めの薬を服用。
その後半分ほどに軽減するも、1年後に悪化。
また軽減するも今年1月より悪化し、当院来院。
既往歴は関節リウマチ(現在も通院中)、白内障、メニエール病、ブドウ膜炎
小さい頃より、試験前になると緊張して腹痛や発熱を呈し、仕事や勉強を頑張って無理をすると咳が出たり口内炎が出たりしていました。
<診察>
望診:顔全体が赤い、心肝赤、腎沈
眼診:眼戦あり、充血・血虚ともに少しあり
脈診:沈弦滑、脈幅・脈力・重按あり
舌診:舌表紅色、老舌ぎみ、白膩苔(少し黄)、乾燥、裂紋あり、紅点多い、舌尖紅、舌辺無苔(左>右)、舌下静脈怒張(+)(右>左)
患部腫れ、停滞感、奥に熱感
主訴が緩解するのは、入浴中と左手で支えるとき。
<診断・治療>
肝気をめぐらし停滞をほどくように、1穴を選んで10分置鍼。
初診2日後に電話があり、腕が軽くなったとのこと。
1週間後に来院されたときには、しびれがほとんどなくなっていました。
薬を飲んでも何をしても効かなかったのが、こんなに効いたのが初めてで腕も軽いと喜ばれていました。
4診時には痛みも消失しています。
この患者さんのように、
原因不明といわれる症状や薬をのんでもなかなか良くならない症状も、鍼灸で良くなる場合がたくさんあります。
なかなか治らない症状も、あきらめずに、一度鍼灸治療を試してみませんか?
鍼灸おすすめです!