紅葉
紅葉のシーズンですね。
公園の中を歩いていると、黄色や赤色に変化した葉が多く見られるようになりました。
あ~きれいだな、もうすぐ冬だな、と季節の変化を感じますね。
ところで、そもそもなぜ紅葉するのでしょうか?
植物は葉で光合成をして、養分を作っています。
日射しの弱くなる秋から冬にかけて、葉は光合成が十分に行えなくなります。
そうすると、葉の光合成から得られるエネルギー量が小さくなって、寒い冬に葉を維持するエネルギーが不足してしまいます。
さらに、葉は光合成以外にも葉の気孔から水分を蒸散させる働きがあり、乾燥する冬に葉をつけたままだと水分を出し過ぎてしまいます。
これは大問題。木が生き続けられなくなってしまう・・・
そのため木は葉を落とすための準備をはじめます。
まず葉の養分を木に回収。そのとき葉を緑色にしていた色素が分解されて、葉が黄色や赤色になります。これが紅葉する理由なんですね。
つまり、紅葉は植物(落葉樹)の冬じたく。
ちなみに一年中緑色の葉をつけている常緑樹も冬の低温に耐えるための準備をしているそう。葉の中の糖分を増やすなどして氷点下になっても凍らず緑色のままでいられるようにしているのです。
冬じたくは植物だけではありません。
人間の身体も、人工物ではなく自然のもの。
寒く厳しい冬に備えるために食欲も増したりしますが、本能に忠実に食べていると胃腸に負担がかかってしまいます。
といっても美味しいものがたくさんある秋、少しづつ楽しみながら過ごしていきたいですね。