鍼灸師を志した経緯
鍼灸師を志した経緯を少し。
私は小さい頃から、食物アレルギー(大豆・卵・そば)、軽度のアトピー、じんましんなどを患い、病院にお世話になることも多くありました。
修学旅行先では、必ずそば殻の枕があるので、まわりの枕からそばを感受してアレルギーによる喘息症状が出て眠れないこともありましたし、アレルギーのある食品を間違えて食べて発作が出てしまい、このまま死んでしまうのではないか、と思ったこともありました。
今では、アレルギーは一般的にはなりましたが、昔はあまり知られていない疾患でした。
そして病院に通ううちに、病院にいる医療従事者にあこがれ、体にまつわることに興味を抱き、学生時代の夢は医者になること。
でもその一方で、病院通いはいつまで続くんだろう、症状は薬で軽減するけれど、症状の根本的なところを治すためには自分が変わらないといけないんじゃないんだろうか、人が生きるとはどういうことなのか、そんな疑問がいつもありました。
自己啓発本を読んだり、森林セラピーやアロマセラピー、心理学など興味のあるものを色々と学んだりもしました。そんなときに出会ったのが鍼灸でした。はじめの印象は、祖父や母の腰痛が鍼で良くなる姿でしたが、自分が実際に鍼を受けてみると、心身が緩む感覚があったのが印象的でした。
これまでいかに力が入って生きていたか。
おかげでアレルギー症状や湿疹、じんましんなど諸々の症状はだいぶ軽減してきました。鍼灸を受け続けることで、心身が丈夫に柔軟になってきたようにも感じています。
東洋医学、鍼灸の恩恵を私だけでなく多くの人にも知ってもらいたい。そしてそれにより、自分らしくイキイキと過ごせる人が増えればまた嬉しく思います。