先日読んだ本
先日読んだ本、星野富弘さんの『愛、深き淵より。』。
星野さんは学校の先生でクラブ活動指導中に頚髄を損傷し、
それ以降肩の一部より下が麻痺している状態。
本の中では、事故が起きてからの9年間の入院生活において、自身と向き合ってきた経緯が記されています。
星野さんは入院中に、同じ病床にある方への寄せ書きに、驚かしてみたい喜ばせたいという気持ちから口にくわえたペンで全身の力を集中して文字を書き、それが相手にとても喜んでもらえたことがきっかけで、口で字を書きたい!と、字や絵を書くようになったそうです。
首から下が動かない状態で、口で文字を書くなんて、並大抵のことではないと思います。
それでも少しづつ書くものを増やしていって、手紙を書いたり、花の絵を書いたり。。。
その精力的な星野さんのまわりには、お母さんやご家族、友人や同じ病床の方々、そして病院のスタッフなどの存在があります。
私は星野さんの本を読んで、とても感じるものがありましたし、
また医療者としての視点でも考えるものがありました。
9年間の入院生活でのさまざまな出来事や思いがとても詰まっていると感じる本です。
オススメの一冊です☆
星野富弘さんの作品の一部