「鍼」という字

鍼の効果をうたう前に、まず鍼ってどんなものなのでしょうか?

鍼というと、痛そうだというイメージの人もいると思います。
注射の針の痛さを想像してみたり・・・

私も鍼を知る前は痛そうだし、刺して体はどうなってしまうんだろうと不安にも思っていました。

当院のホームページにも書いてある通り、
鍼も灸も人間の本来持っている自然治癒力を引き出すことができるものです。

術者のエネルギーを患者さんに与えて治すとか、ハンドパワーとか、そういうものではないんですね。
あくまで患者さんが主体です。

漢字からも鍼の意味合いが感じ取れます。
「鍼」は「緘」からきているとも言われます。
「緘」は手紙を封じるときの封の意味として用いられていますね。
とじる、口をしめる、つぐむ、中に物を入れて封をする、などの意味がある漢字です。

この糸へんが金へんに変わったものが「鍼」。
金属によって中のものを入れてふさぐ、そのような意味にとれますね。
要は、「鍼」は、体の中のものをしっかりおさめて守る、大事にする、というような意味があるように思います。

漢字は、そのものをあらわすために一字一字意味がこめられていますから、字解きをすると本来の意味を感じ取ることができるのですね。
だから漢字の意味を知るとそのもの自体の認識も広がります。

知れば知るほど鍼の奥深さを感じる。。。
こういう鍼や人間に対する認識が高まるほど、その術者のする鍼の効果も少しずつ変わってくるのでしょうね。
よしっ、一生、勉強だー٩( ”ω” )و

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